「しかし……」 サトウの顔は曇る。 「あのお婆さんに嘘をついて血を採取したことは罪になりますかね?」 サトウの口から出てくる言葉を予想して瑠諏が先手を打って質問してきた。 「あのお婆さんに理解してもらえるかわからないが、おれがあとから電話で説明しておくから問題ない。問題なのはピンク色のペンケースのほうだ」 「かわいすぎましたか?」 「ああ」 「ピンク色しか売ってなかったんです」 瑠諏は下を向き、手で鼻を触りながら照れた。