「この店でボストン・レッドソックスの帽子を売ってるかな?」 「ボ、ボス……なんだい?」 お婆さんは片方の耳をアンテナみたいに傾けて訊き直す。 「プロ野球チームの帽子を売ってるかな?」 今度は範囲を広げて質問した。 「わたしゃわからないからその辺の箱を開けて勝手に調べておくれよ」 お婆さんが顎で示したところへ先に向かったのは瑠諏だった。 次から次へと箱を開けていき、ボストン・レッドソックスの帽子が折りたたんで入っている箱を見つけ出す。