密着した身体が、熱い。 彼はあたしの首に埋めていた顔をあげて、瞳を見つめてきた。 しばらくお互いの目を見つめあう。 あぁ、この人も傷ついてるんだ、と実感した。 俺を捨てないでくれ、と瞳が懇願してるように見えて仕方なくて。 近づいてくる唇を、あたしは今度は拒絶することができなかった。