2@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ それは夏休み前の梅雨、6月下旬の金曜日だった。 朝から雨が降っては止み、また降っては止むというビミョーな天候のなか学校へと向かったあたしは放課後、下駄箱にて立ち尽くしていた。 靴がない。 おまけに、傘もない。 開けたばかりの下駄箱からドサドサっと落ちてきたものを見て、思わず息を呑んでしまった。 「き、気持ち悪っ」