そっちはよくっても、こっちはまだイラついてんだよ、と気持ちを込めて返事をする。 けど、そんな突っぱねたあたしの返事など聞こえないかのように、彼は肩に手を置いてくる。 「触んないでよ」 そう反抗する声も、弱々しくでてしまう。 腕を乱暴に引っ張られて、思わず彼のほうへと顔を向ける。