――そう言って、悲しそうに笑うんだ…。



  …何で遣都の好きな人は、あたしじゃないの?



  …ずっと傍にいたのは愛海じゃなくて、あたしだよ?




  これ以上この場にいたら泣いてしまいそうだから、出口に向かう。





  「…帰んの?」










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