『―――明日、夜の7時に俺んちな。遅れんなよ』 結局家まで送ってくれた黒髪様…いや、雨宮さんは、そう言い残して、去って行った。 手をすっと上げて帰って行く様はかなり爽やかだったのに、…なんでしょうこの煮え切らない感じ。 あの人とは今日初めて会ったばかりなのに。 怒涛の展開に襲われ過ぎて、このあり得ない展開を頭の中で処理しきれない。 あの人は一体…何者なんだろう。 「……ただいま」