「あ、アキ…」 「ん?」 さっきのことなど無かったように、アキがいつも通りの生返事をする。 「ありがとう」 「……だって。ちーちゃんは俺のだし」 アキが子どもみたいに抱きついた。 今日は許してあげようか。 子どもみたいな彼氏。 無口な彼氏。 「ちーちゃん、この前言ってたカフェ、やっぱ行こうか」 「え? あ、うん。 行きたい」 数十メートル先にカフェがあるのを見つけて答えた。 子どもみたい。 だけど子どもじゃない。 あたしはアキを体から離して、 アキの腕に抱きついた。