「別に、誰も待ってないですよ?」




「もしかして、島崎湊さんじゃ?」





なんで、こういう人たちって


勘はやけに鋭いんだろ?



「違います」



「じゃあ、付き合ってるって噂は?」




あ…なんていえばいいんだろ?





もーっ!





こうなったのも、湊が遅いから


悪いん…




ぽんっと頭に置かれた手。







「こいつに、なんか用ですか?」




耳に入ってきたのは、聞きなれた声。






湊が、いつの間にか近くに来ていた。






「湊!」





「お2人は、どういう関係で?」




そう1人が質問し、1人がカメラを構える。