「卒業生答辞、生徒代表…小野寺琴音」 みんなのおかげで、前を向けた。 「はい」 前へ出る。 あたし、強くなれたかな… 一緒に卒業したかった…でも、それは 叶わない。 叶っちゃいけない。 だって、湊が帰ってくるのは お母さんが、亡くなった時だから。 だから…長生きしてほしいから… 電話で喋ってるときも寂しいなんて 言わない。 「この温かい春の日に…」