「じゃあ、湊の両親って…今は?」 「…パリ……」 驚いた陽翔の顔。 驚くのも、無理ない。 「…行くのか?」 行くのかって…? 「琴音を置いて、パリに行くのか?」 「…」 「なんとか言えよ?」 「行きたくない…だけど…行かなきゃ……」 俯きながら答える。 「家の事情だし…わかんねぇけど……」 そういう、陽翔を見ようと 顔を上げる。