偽りからの、Lovestory



一緒にいたくもない女が近くにいる。


それだけで、むかむかする。



『ミチ』


そう呼んでって言われただけ。


猫を被ってるから、ミチって呼んでるけど…


正直、呼びたくもねぇ。



飛行機の席も隣で…


俺は琴音のことを考えたいのに


せわしなく話しかけてくるおかげで


考えが遮られる。




顔には出さなかったけど


飛行機をおりるころには


最高潮に不機嫌だった。




この不機嫌も、琴音ならたやすく見破るんだろうな…


そんなことを考えながら、俺は


飛行機を降りた。