でも…完全には信じきれなかった。
『好き』
いくら、そんな言葉をくれても
陽翔と一緒にいる姿を見ると
不安がつのるばかり。
あの時…
陽翔の胸で泣いていたあの時……
何で泣いてたんだろう…
陽翔には相談できて…俺には出来ないこと?
…琴音の彼氏は、俺なのに……
そんな、嫉妬のような醜い心。
陽翔のように、純粋な心は持ってない。
そのまま、出発の日になって…
「行ってきます」
とは言ったものの、これといって
琴音との会話はなかった。
正直、こんな仕事行きたくない。
琴音と陽翔が、1週間も寮に二人。
陽翔…なんにもしないよな……
琴音が、もし…もし
俺じゃなくて、陽翔を選んだとしたら…
考えるのは、止めよう……


