知らなかったんだ… この場を…湊が見てたなんて。 「それにしても…ほんっとなんでもできんだな」 「え…?」 「勉強、スポーツ、歌、ダンス…」 指を折りながら、つぶやくように数える陽翔。 「抜け目ねぇよな」 そういって笑う。 そんなこと、ない。 「あたしからしたら、陽翔のほうが完璧だと思うよ?」 だって… 優しいし、かっこいいし 頭いいし、スポーツ万能だし… 抜け目ないって、こういう事だよね? 「そーか?琴音に言われると照れる」 そういって、無邪気に笑う。