「まさか、同じやつを好きになるとはな~…」
陽翔がいつもの笑顔で言う。
「…そう、だな」
こんな風に言われると、なんて答えたらいいかわからなくなる。
「俺さ、中学んとき…あいつに一目惚れしたんだ」
え……?
「だってお前、中学違う……」
「バスケの試合みてさ、シュート決めて笑顔でハイタッチしてるあいつ見て、可愛いなって」
少し照れながら話す陽翔。
…そうだったんだな。
陽翔は、俺が琴音を好きになる前からずっと、好きだったんだ…
「だから、同じ学校にいたときはビックリしたよ。しかも、モデルやりはじめてて…」
大会が終わってすぐに、二人で
スカウトされたんだっけ……
深呼吸をし始める陽翔。
「うっし。」
と言って、俺に向き直る。
「今は、琴音が幸せそうだから、俺は何も言わねぇ。でも、琴音を泣かしたら…」
さっきまでの笑顔は消えて、睨まれる。
「琴音、もらいにいくからな」
「しねぇよ、そんなこと」
その答えを聞いて、また笑顔に戻る陽翔。


