「遙、早くよくなってね。」



それだけ伝えると、優衣はドアを開けて部屋を出て行った。




「…俺、何したんだよ…。」



“…遙、覚えてないの?”



頭が働かず、ただ天井を見つめているだけだった。



熱は変わらないようで、俺はそのまま眠りについた。