俺が何も言えずにいると、葵が動いた
葵が森塚さんの手を握る
「森塚さんなら見つかるよ!森塚さんだけを想ってくれる人!」
「何を根拠に…」
「弱気になったらダメなの!信じるんだよ?絶対、いると思うよ?森塚さんだけを想ってくれる人」
本当に根拠は無いけど、なぜか葵が言うとそんな気がしてくる
たぶん、森塚さんにも伝わった
「本当…貴女には敵わない。心配しないで、もう輝くん…ううん、春野くんには近付かない」
そして、森塚桃子が笑う
「じゃぁね。私は私だけを想ってくれる人を探しに行くわ」
言いながら片手をあげて、森塚さんは去っていった


