ぅ… わーんわんわん…
ぅ… えーんえんえん…

とうとう二人は、キツく抱き合って泣きだした。


「だいずぎだぁぁぁぁぁ!
二人ども、だいずぎだぁぁぁ!!
俺にどっでも、二人は家族だぁぁぁぁぁ!!!」


「あんでらざぁん… ぅぇっ
あんでらざぁぁぁぁぁんん…」


だぁから… アンデラ山てドコ?

色々と垂れ流しっパで。
鼻を真っ赤にして。
臆面もなく、泣き喚く。

コレが、嘘のない涙だ。
キタナいケド、美しい涙だ。

でもね?
ねぇ、お二人サン?
人の上に乗っかったままなの、わかってマスカ?

マリーが頭を掻きながら、うんざりした様子で口を開く。


「なぁ… イイ加減退けって。」


わーんわんえーんえん…


「…スンマセン。
退いてもらえマセンカ?」


わーんわんえーんえん…


「‥‥‥‥‥殺すゾ、コラ。」


わーんわんえーんえん‥‥‥

もう…
埒が明かねーよ。

完全にお手上げ。

コンビニまるごと買い占めたら 泣きやんでもらえマスカ。