「悪ィ、悪ィ。
おまえの団地妻、殺っちまっ
っ??!!」


少しも悪びれていない口調で口先だけの詫びを入れながらアンジェラを振り返ったマリーは、顔を引きつらせて硬直した。

アンジェラが滂沱の涙を流して彼を見つめていたから。

え…

まさか、そんなに好きだった?
泣くほど好きだったの?


「ぶぁぁりぃぃぃぃぃ…」


また出たよ、『バリー』。

唇を震わせて謎のゆるキャラを呼ぶアンジェラに両手の掌を向け、マリーは宥めるように優しい声をかけた。


「お… 落ち着け、アンジー。
さすがにこの女はねぇだろ。」


「ぅぅっ ぅー…」


「タチ悪すぎるって。
おまえには、もっとイイ団地妻がいるから。
な? な?」


「ぅ… ぅぅぅぅぅーっ!!!
ぶぅあぁりぃぃぃ!
ずぎだぁぁぁぁぁ!!!」


「は…
はぁぁぁぁぁ??!!」


ゴスっ ドサっ



ハイ、抱きつかれマシタ?!
ソファーに押し倒されマシタ─────??!!