「学校行くか。」




「うん!!」




竜の差し出された手を戸惑いながら握る。





-バンっ




「奈々ちゃーん!おはよー!」
「奈々ちゃん、おはよう。」
「姫、おはよーさん。」




「朝からうるせぇ。」



春馬達の元気な挨拶に竜は眉間に皺を寄せてて。





「あー!!竜ちゃん!何で奈々ちゃんと手繋いでんの!?」




そう言って春馬はあたし達の元まで歩いてきて、竜の腕を掴むなりあたしと繋いでる手を離そうとした。





「む~。竜ちゃん、手離してぇ。」




竜は離すどころか逆に力を込めてきて、



「てめぇなんかに、離されてたまるか。」




と春馬の事を鼻で笑ったのだ。






「ふふっ…………。」





そんな光景が可笑しくて、つい笑ってしまった。