「いい。」


「え?」



「行かなくていい。ほっとけ。」



また腕を引かれてソファーに戻された。




「竜ちゃんはズルい!独占欲の塊!!意地悪!!馬鹿!自己中!えっと……アホ!」





春馬くん………。
反論が幼稚すぎる。




「うるせぇな。春、後で菓子買ってやる。今は黙ってろ。」




えっ?お菓子でつれるの?いや、流石にそれは無理……





「ほんと!?分かった!黙ってる!!」




じゃなかったー!!幼稚園児じゃん!




「奈々。」




「なんですか?」




「今日から、お前はしばらく此処に住むことになる。人質だからな。」




そっか、あたし人質立ったんだ。 
すっかり忘れてた。


でも、当分棟磨から逃げれる………