「親いないの………………ずっと…生まれた時から……………… 赤ちゃんの時に蛍と一台の使い古したバイオリンと一緒に孤児院の前に置いてかれて……………… 幸い、あたしと蛍名義の通帳が翌日届けられたから生きてこれたの………………」 「じゃあ………………名前は?」 「紙切れに書いてあったの……… 桜木 蛍・唯って」 「……………」 聖夜はなにも言わずに人差し指で優しく頬をなぞってくれた 「なんで泣いてんの?」 え⁈泣いてなんか………………