「小宮さん?どうしたの?」

月岡くんが不思議そうに下から顔を覗き込んだ。

「あっ!いやぁ、あの…
なっなんかボーっとしてた!あははは…」

「そっか。じゃあ、はい。これ。ここのトコに名前書いてね」

「部員」と書かれた紙を渡された。

「あ、うん」

キーンコーンカーンコーン…
すると、学校のチャイムがなった。

「あ、やば。じゃあ、その紙あとで頂戴。じゃあね」

月岡くんは自分の席に戻って行った。

「起立」
「礼」

学級委員でもある相馬くんが号令をかける。
勿論、皆からの推薦だ。

そんな彼を愛おしそうに見ている者が1人。

瑠奈だ。

瑠奈。ゴメンね。
私、相馬くんと同じ部活に入るんだ。

思わずにやけてしまう。

つくづく、私って性格悪いなぁ。