が、言葉に出すよりも、アルディスの素直な反応が全てを語っていたようで、見ていたブレンダは嬉しそうに微笑む。
「あ、アルディス様、この真ん中の部分は固いから食べてはいけませんよ」
ふと思い付いたように言われた忠告に、アルディスはそっと頷き、言った。
「はい、ありがとうございます、ブレンダさん」
言いながら、アルディスはブレンダに好感をもち始めている自分に気がついた。
オリビアとは違ったタイプで頼りになる……格好いい、という言葉が似合う人だと思う。
一方でブレンダの方も、目の前にいる今回の護衛対象に好感を抱いていた。
令嬢と言うから、どんな傲慢な娘が来るのかと身構えていたが、素直で傭兵の自分なんかにも丁寧な、可愛らしい方だ。
任務じゃなかったとしても、守りたいと思える……そんな、不思議な魅力をもった人だった。
二人が和やかな雰囲気で、梨をかじっていると……
「……あれー、良いな二人とも。抜け駆け?美味しそー」
突如割り込んできた、能天気な声……。
うんざりしながらブレンダが振り向くと、そこには想像通り、カルロと彼に引っ張られてきたイグナスがいた。
「お前らの割り当てはアルディス様の側じゃなく護衛だろう……」


