姫はワケあり黒猫様





きゅうりを飾り付けたら、まだ唐揚げを揚げているところで…



鮮度落ちちゃうし、冷蔵庫に入れとこうかな?




冷蔵庫に入れて、揚がった唐揚げをお皿に移す。




夕季は少し笑って「さんきゅ」と汗の滲んだ額を拭った。







ーーーーーー



『わぁ、美味しそう』



「意外にな」





キラキラとして見える唐揚げをお皿に全て移し終えて、夕季はサラダと共に机に運んだ。




冷蔵庫に冷やしてあったお茶とほかほかのご飯も運んだ時、皆が集まってきた。




「うわ、唐揚げ!」



紅羅は嬉しそうに1つ掴んで食べた。




『あぁ、熱いよ…』



「あぁぁぁあ」



……言わんこっちゃない。




溜息を吐いたけど、込み上げてくる笑いには逆らえなかった。



皆も笑いながら紅羅を見ていて、夕季も目を細めて笑っていた。









あたたかい。








こんな時がずっと続けばいいのに。









儚い夢を抱きながら私は皆をイスに座らせた。