『よーし、何作ろう……』
「……お前、本当に飯作れんのか?」
『んにゃぁぁぁああ?!』
「るせぇよ」
いきなり後ろから問われ、叫びながら振り向くと不安そうな顔の夕季が私を見ていた。
『ビックリしたぁ……
何、私ってそんなに使えない女に見える?』
「……見」
『あ、それ以上先言わないで』
あー、あー、と先が聞こえない様に耳を塞いで喚く。
それに夕季は溜息を吐いてガサガサとスーパーの袋を漁った。
『ちょいちょい君……、』
「鳥肉あるし、唐揚げでよくね?
あと、米炊いてサラダ作って……って、何だよ」
唖然としながら夕季を見る。
何だ、お前主婦か。
とツッコミたくなり、うずうずしてると、怪訝な顔で私を見たのでおとなしくじっとした。
『夕季はご飯作れるの?』
「……まぁ、別に作れないことはない」
「ちなみに、あの中では1番マシ」と付け足して鳥肉とレタスを取り出した。
「お前、サラダ作れよ」
『え、何で』
「……サラダはつくらねぇから」
聞くと、夕季は成長期だからか、お腹がすぐに空くらしい。
その為、夜中でも自分で作るようになり、いまでは大抵の物がつくれる、という事らしい。
……まぁ、お腹空いてサラダ作る奴もあまり居ないよね。
笑いながらトマトときゅうりを取り出して包丁を下の専用機器から取り出す。
……あれ、そういや…
夕季、何故私と喋ってる?
『It is what and is ?!』
「…あぁん?」
『すみません』
つい、クセで……
頬を掻きながら夕季への違和感を不思議に思った。

