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「わー、わー、広い!」
「案外シンプルだな」
結局、全員入ってきた我が家。
……何か、成音以外来たことあんまりないから不思議。
頬を掻きながら照れ臭さを隠す。
「那琉って、意外に家飾らないんだね!」
紅羅は無邪気な笑みを私に向けながらそう告げた。
『…あんまり、飾っても意味ないからね』
そう。
こんな所。
家でも何でもない。
ただの
・・
寝床にすぎない。
「那琉、何処に居ればいいの?」
『玄関から廊下一本でしょ?それを抜けたら1つリビングあるから、そこで待機!』
「了解!」
無邪気に笑う紅羅は本当に綺麗だった。
「那琉、悪い…」
靴を脱でいると、玲が隣で靴を脱ぎながら私に申し訳なさそうに言った。
『んー?
楽しそうだし、いいよ。』
『食料も買ってもらっちゃったし』と、現金な言葉を付け足す。
家の冷蔵庫に何もないのを思い出し、買いに行くと玲が全部払ってしまった。
悪いなぁ……
料理は手抜きはしないでおこう。
腕に力を込めて意気込んだ。
「何か手伝いがあれば言えよ」
『うん、当たり前でしょう』
最初からそのつもりだ(ドヤァ
『玲もリビング行っておいて。
冷蔵庫見られるの恥ずかしいし』
「……」
『何も入ってないから嫌なんだよね…』
横から流れてきた自分の髪を耳にかけて微笑を浮かべる。
「…そうか。
まぁ、今日は俺等と食べるし。
別にいい」
……何もつっこまないのは、さすがだね。
少し感心しながら玲がリビングに行くのを見届けて、リビングから見える位置にあるキッチンに向かった。

