『………死ぬかと思ったぁ』
「あはは、死なせる訳ないじゃん」
紅羅は前髪を掻き上げて私を見た。
「玲達もうすぐ来るから、大丈夫だからね」
『………やっぱ紅羅は優しいね』
「そう?」
はにかみながら頬を掻く紅羅を、不意に光が照らした。
『………来たね』
光の元は車のライトだった。
×-×××-×-×××-×-×××-×
「おっせぇー」
「元はと言えばお前等がおせぇんだよ」
「うぐっ………」
紅羅はあの声のまま玲達に喋っていた。
玲達も何も反応せず、その事に紅羅は嬉しそうにニコニコと笑っていた。
優もいつもの様に笑っていたし、夕季も心なしか嬉しそうに見えた。
佳祐と響は必要以上に紅羅に突っかかって口喧嘩を楽しげにやっていた。
遠矢も玲と話しながら和やかに笑っていた。
何だか、そんな優しい雰囲気が好きで微笑んで黙って離れた所で1人、そんな風景を見ていた。

