「お前等、テスト中寝てたろ?」
「『うん」』
ケロリと2人で返事をすると洸は眉を引き攣らせて教卓にどんっと手を叩きつけた。
「テスト中に寝るな!
罰として第二図書室綺麗にしてこい!」
「はぁ?!」
『やぁだー』
スクバを肩にかけて無視して教室を出ようとすると、横目にニヤリと不敵に笑う洸が見えた。
「テストの結果ださねぇぞ。
それなら、即、留年だな」
『………ウザっ‼洸嫌い‼』
目の下を引っ張ってべーっという態度をとると、洸は鼻を鳴らして「サッサと片付けてこい」と言った。
「ぎゃはははっ‼
ドンマイ‼じゃーな、先倉庫行ってるぜ〜」
「………黙れ佳祐‼
お前はテスト受けてても留年だよ馬鹿野郎‼」
「………」←言い返せない
「まぁ、2人ともゆっくりでもいいから。
紅羅、後でメールして?」
天女のように微笑んで私達に声をかける遠矢に関心しながら溜息を吐いた。
『………帰りたーい』
「ムリだね。諦めろ」
思いっきりバカにしたような笑みを見せる夕季に殺意を抱きながら洸に向き直った。
『第二図書室って何処‼』
「覚えてない。
紅羅に聞け」
『死ね、クソ教師‼』
洸はケタケタと笑いながら教室を出て行って、玲達もじゃぁな、とあっけなく帰ってしまった。
「あ゛~‼
くっそ、早く終わらせようぜ」
『………うん』
私の数歩先を歩く紅羅の背中を見て胸がずきんと痛んだ。

