ガラッ
勢いよく開いた教室のドアの音に、夕季と紅羅はスクバを持って立ち上がった。
『え?』
「あれ、何してんの。
行くよ。行く気満々だし。」
「那琉~、テストどうだった?」
ドアに目を向けると、ニコニコ笑いながら顔色の悪い佳祐。
『あ……適当に…』
「行くぞ」
から笑いで返事をして顔を背けると、玲が珍しい疲れた様な声を出した。
「まーじ。めんどくさい問題ばっかだわ」
響はダルそうに手を頭の後ろで組んで不機嫌オーラ満載で喋っている。
「響、今回は俺も教えたし大丈夫だよ」
遠矢は苦笑しながら響の肩に手を置いて、何とも自信に満ちた言葉を吐く。
その仕草を真似して優も違う方の肩に手を置いてケタケタと笑っていた。
…優、マジで性格悪い。
優をじっと見てると、優は私の視線に気づいてニコリと笑った。
「…………」
『……夕季、顔色悪いよ。佳祐と一緒で』
「あいつと一緒にすんな!」
ギロッと私を見て顔を赤く染める夕季は、あまりテストを上手くできなかった様だと悟る。
………やっぱり、バカだった…
『………ドンマイ』
「あぁ?!」
「ストーップ。」
「こんな所で言い争わないで下さい。」
響と遠矢に静止の声がかけられ、夕季は開きかけていた口を閉じた。
「あ、那琉と紅羅、残れ」
教室を出ようとしていた私と紅羅は洸に呼び止められて、疑問符を2人で浮かべていた。

