姫はワケあり黒猫様



完璧にキレた夕季は顔を真っ赤にして私を指差した。



「じゃぁ、俺より点数とってみろよ‼」



『点数?』



って何?



「もうすぐテストがあるんだよ。


那琉は転校生で聞かされてない?」



紅羅は舐めているチュッパを口から抜き取って私にビシッと差す。




『聞いてない』



「あはは、明日だよ」



『……皆勉強してないじゃん?!』



「……する必要ないからさ」



遠矢は顔を歪めてから無理矢理笑みをつくった。




その笑顔に目を細めると、響が慌てたように喋り始めた。




「今のうちに勉強会しとけよー那琉」



『もうしても意味ないし』



「だね!」



ニヤリと面白そうに笑う優の頭をなぐると呻き声をあげてソファのすみに縮こまった。






「明日、とにかく俺より点数とれよ‼」


『ふん。



夕季なんかよりとれるし』




「いったなクソアマ‼」


『うるさい。寝る』




そのままソファに突っ伏して、夕季のギャンギャンとうるさい声を無視して眠りについた。