姫はワケあり黒猫様






「倉庫、今日何人だ?」



「おおよそ、90ってとこかな。」



「…全員集めろ」




「了解」




玲と遠矢の主語なし会話を聞いてこいつ等マジか、と少し焦っていた。




あんな言葉でわかりあえるの?



ある意味すご。




……少しうとうととし始めて、頭が小刻みに揺れる。




優が私の異変に気づいて「あ、」と声を上げる。







「那琉、寝そう」


「え?


あ、ホントだ」



佳祐と紅羅が私の顔を覗き込んでくる。




「那琉?」


半分夢に入っている私は返事をできなかった。



「……那琉」



耳元で囁かれるとさすがに気づいて、耳に吐息がかかってくすぐったかった。





『んん…』


顔をそれから背けて反対側に倒れた。






それからの、意識が無い。