姫はワケあり黒猫様




『今から行くのってさ…』



「倉庫、溜まり場だよん☆」



パチンとウィンクする響に少々イラっとしながらその言葉に頭を抱えたくなった。




『……私なんかが、大切な溜まり場行っていいの?』



「クスクス……大切な場所に大切な人連れてっちゃダメなの?」




「逆に、」と遠矢は優しく言った。










……………












『え?』







え?今の遠矢?




「あ、ごめんね、本当の俺はコレだから」



遠矢はニコリと愛想良く笑った。






『…え?』



「試したんだよ、お前が本当にそこ等の女じゃないか。



まぁ、期待通りになったがな」




玲は肩を落としながら小さく眉を寄せた。




「ごめんね、俺、本当に女嫌いだからさ。



女ってやばいよね、ケバくてクサくてキモくて吐き気がするよ。」



「あ、那琉はいい匂いで顔も綺麗だよ」と言ってまたニコリと笑う遠矢。



……毒舌は素か。



てか、褒めてもらった~嬉しぃ~



頬を染めると夕季が鼻で笑いながら「
社交辞令とおんなじだ、バカ女」と言ってきたから優が弄ってた携帯を夕季に向かってぶん投げた。



「あぁあああぁ‼」


「いった…」


優は悲鳴を上げて夕季は腕を摩りながら私を睨んだ。




へっ、ざまぁww


鼻で笑い返すと倍の眼力で睨まれた。





これ以上挑発するととんでもない事になりそうだったので、そこで視線を夕季から外した。


「てか若干、優と遠矢って似てるよね」



「やめぃ」
「それは嫌かな」



優と遠矢は即答で否定する。




………何となく、似てるかも。





心の中でそう思いながら目を瞑った。