姫はワケあり黒猫様






目を開けた瞬間、ピッピッと規則正しい音が耳に流れ込んでくる。



『ーーー……』








あぁ、何があったんだっけ。



















目の前の、色が無い。
















ぼーっと空を見据えていると、カラカラと木の擦れる音が聞こえた。







そっちに目を向けると、成音が目を腫らして立っていた。





『な、お……』




「……、那琉…」








制服を着ている成音はじわり、と目の輪郭を滲ませた。










ぎゅっ、と強く握られた手は熱く感じた。








「……っ、彰さんと陽奈さんの葬儀は…もう……っ終わった………‼」










ーーーーあぁ。















私は結局。



















『ーーー何も、出来なかった…』

















ごめんなさい。







謝って済むなんて思ってないけれど、









謝らないと気が済まない。














心で感じる憤りは心をじわじわと侵食していった。