姫はワケあり黒猫様





「……自由をやるから、俺等と共に居ろ」



玲は真剣な顔でそう言って私の頬に手を這わせた。




『だから………』





「お前の自由を、守ってやる」






その言葉にキョトンとして頭を機能させる。





………あぁ、そういうこと…




私の身が危険になると自由もほぼ無くなるから、どうせなら




玲達に守られて、自由も与えてくれるってこと?






『………何でそこまで…』





「それは玲が気に入ったから…ぐふっ」





紅羅の鳩尾に遠矢の蹴りが入ったのを見ながら目を泳がせた。








………上辺だけのやさしさなんて…






「頼むから、一緒にいてくれ」








玲の言葉に唇を噛んだ。





そうだ、守られないと…





玲達が迷惑だ。






『………わかった、』




「ぉ、」



「折れた」




隣に居る桜地が笑いながら腕を組む。





「俺からの情報の件は無しでいい?」



「………あぁ」



「てか、優にも渡せない情報ってあるんだねー」



紅羅が可愛らしい顔を痛みに歪めながら言うと、桜地は笑った。




「まーね」



『………何か、全然王子じゃないよね、桜地って。』



「優って呼んで?」



首を傾げて若干上目遣いに私を見る優。





鬱陶しくて無視すると、「ひどー」と言って笑っていた。