ぐいぐいと肩を押しても離れない駄犬。
玲なんて今日から言うこと聞かない犬だ。
『れ…』
「黙れ」
深いキスって、酸素奪われてる気がしすぎて怖いんだよね、時々。
………嫌いではないケド。
けど、本当に体に力が入らなくなってきた頃、胸をトントンと思ったより弱々しく叩くと玲は離れた。
そこに銀の糸が引いていて顔が真っ赤になったのが自分でわかった。
「顔が真っ赤」『誰のせいなの』2人で少し睨みあった(…まぁ、わたしが一方的に睨んでただけだけど)後、笑い合った。
「これからお仕置きコレな」『ヤダ』
即答でしょ。
マジでヤダ。
お仕置きって……まずそこからおかしいでしょ。
「俺からそんなに嫌われたいのか?」
少し沈んだ顔をした玲に逆に恐怖心を煽られたけど、返事を待つ様な目に顔を逸らした。
『ぎ、逆……』
「何の?」
罠だとわかっていても答えてしまう私って、本当何なんだろ。
「言え」
『き、らいじゃない‼』
「フッ、可愛くねー言い方」
鼻で笑いながらぎゅーっとまた抱きしめてくる玲に言わされた私はふてくされていると、玲は耳元に囁いた。
「でも、可愛い表情と合ってないとこがすんげぇそそられる」
『バカッボケアホ‼』
暴言吐きまくって無理矢理立ち上がると、玲も肩を落としながら立ち上がった。
2人で、玲から絡められた手を握りながらグラウンドに戻った。

