「………る…な………」 突然聞こえてきた声に意識が浮上してくる。 『んんぅ……』 「起きろ、那琉起きろ」 『ん……玲…?』 開た視界に玲が見えて、少し時間がたって目を見開く。 『なっ何で居っ……』 「玄関開けた」 どうやって?! なんて、恐ろしくて聞けない。 「学校行くぞ」 『今何時?』 「お前全然起きねぇから。 もう10:23だぞ」 『……うそだぁぁぁああああ‼』 大絶叫と共にドタバタと騒がしい音が部屋に響いた。