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「今日は山に散策だ!」
朝早くに電話で起こされてリビングに行ったら皆も眠そうにしながら集まっていた。
「朝っぱらから何でいかねぇとなんねぇんだよ」
響は低血圧らしく、すごく不機嫌そうに紅羅に聞いた。
「えー?だって早く行ったほうがいいじゃん?」
『へっくしゅ』
小さくくしゃみをしながら寒気がして身震いすると玲が顔を覗き込んできた。
「どうした?」
『いや………何か…』
「………那琉顔赤くない?」
優が不思議そうに私を見て言った。
玲が私の額に手を置くと眉を寄せた。
「………熱い」
『うそ?』
「えー、まさかの風邪ぇ?!」
紅羅が落胆したように大声をあげた。
『う、………』
自覚すると急に怠くなってくるよね。
少しボーッとしてると、玲が何やら佳祐に言って、そして私を抱き上げた。
『え………』
「玲、ちゃんと看病するんだよ~」
「タオルを氷水で変えてあげてね」
「飯は粥を作れよ。お前一応作れるだろ」
「パジャマはこまめに変えるんだぞ~」
「うるっせぇよサッサと行け!」
玲が叫ぶとみんなはゲラゲラと笑いながら走って屋敷の外に出ていった。
「………部屋行くか」
『んー…』
急に静かになって眠気が襲った。
「…寝ろ。ずっと傍に居てやるから」
玲のそんな言葉を最後に完全に眠りについた。

