姫はワケあり黒猫様










唇が名残惜しく離され、おでこをこつんとくっつける。





「………夢みてぇ」



『ふふ、私も』




少し笑うと玲はまっすぐに私を見た。




「………なぁ、」






玲は突然真剣な目を向けてきてそれに視線を返すと戸惑いながら口を開いた。





































「……抱きたい、って言ったら怒るか?」








『っ………‼』









玲の口から出てきた言葉に驚いて顔を赤くすると玲はクスッと笑ってぐっと顔を近づけた。







「今まで散々我慢した。




紅羅が那琉に抱きついても、響が那琉を口説いても、優が那琉にベタベタしてても、夕季が那琉をイジめてても。





俺、ずっと我慢してたんだけど?」











『そ、んなこと言われても……』







目を泳がすと玲は無理矢理合わせるかの様に私の顎を掴んで上に上げた。















「那琉、」





『………っ…』





そんな色っぽい声で呼ばないでよ。






そんな熱情的な目で見ないでよ。

















全てを、許してしまいそうになるから。












『まだ付き合って数分…』




「………時間なんて関係ねぇだろ?」






熱情的な目は私を射抜いて目を逸らした。






「………大事にするから」








そっと押し倒されたベッドに2人で沈み込みながら、激しい口づけを交わした。