姫はワケあり黒猫様






「だから玲に感謝してるし、尊敬してる。






…だけど、お前何なんだよ」








静かに私に向かって吐き出される罵り。







「さも当たり前かのように玲に優しくしてもらって、紅羅に抱きつかれて、全員に好かれて、何なんだよ。







どうせは裏切るくせに‼」










『…………』









わかってる。




何となく、夕季の気持ちわかるよ。











『………夕季は、私のせいで皆が傷つくのが怖いんでしょう?』












「………」








夕季は黙り込んで私から目を逸らした。















『……優しいね、夕季は』












夕季は拳を握りしめて唇を噛み締めた。
















「どうせお前も、裏切るんだろ…?」










さっきとは打って変わって弱々しくそう言いながら私を見る夕季。









胸が締め付けられる様に痛んだ。