姫はワケあり黒猫様




砂浜から皆を見る。





『あー、楽しそ』




「……お前は行っていいぞ?」




心配そうに言う玲は、私が玲が入らないから入らないんだと思ってるらしい。





笑いながら首を振って『私も泳げないの』と言った。




玲は少しばかり目を見開いて苦虫を噛み潰したような顔をした。






気、遣わせちゃったかな?





少し後悔したけど、砂浜に座って皆を見つめた。





その隣に玲も並んで、時々喋りながら皆を見ていた。














丁度太陽が真上に来た頃、こちらにまで聞こえるような声で紅羅が叫んだ。






「あーっ!お腹空いたーーー!」






「……うるせ。」





顔を顰めた玲に笑っていると皆海から出て来て私達の所に向かって来た。