『でかっ!別荘でかっ!』
「わー、いつ来ても憎たらしい程綺麗で大きいね」
「………紅羅、それ褒めてないよ」
皆で話しているうちに別荘にあっという間に着いてしまった。
少し大きい湖が、別荘を囲んでいる森の右脇にあるらしい。
いってみよー。
ルンルンで皆で別荘に入ると、中もすごかった。
「俺いつもの部屋いこー」
「俺は夕日見たいから西の方行く」
「じゃぁ、俺逆に朝日見る為に東行こー」
「俺もいつもの所行こ」
「あ、海に近い所行く!」
「………那琉はどうする?」
『え?あぁ………、何処でも』
いや、会話的に聴いてて、よく来てるんだなぁと思った。
「じゃぁ、俺の隣の部屋来るか?」
玲の言葉に、何処でもいいから頷いた。
一旦、各自部屋に向かう為に玲から荷物を受け取る。
その受け取る際に指先が触れるだけで少しビクッと体が反応した。
……もたない、気がする。

