『あーっ空気が新鮮!』
「………俺、そーいうのわかんない」
響がパクパクと餌を欲してる金魚のように口を開閉させてたのを見て皆で笑った。
玲も伸びをして首を鳴らしていた。
うん、綺麗な所!
ワクワクしてると、遠矢から言葉をかけられた。
「あまり人が来ない島だから、ゆっくりできるよ。」
「女も居ねぇしな!」
満足そうに頷く夕季に呆れていると、響が頭を叩いて“女”について力説していた。
………君だけだよ、女に執着があるの。
皆でその様子を笑っていると手から重みが消えて、それが鞄だったことに気づいた。
辺りを見渡すと玲が私の荷物を持ってくれていた。
「別荘まで持ってってやるから」
『いいよ、案外重いから!』
「女は黙ってろ」
『夕季か?!夕季2号か?!』
「んだとチビ女?!」
『あぁ?!うっせぇよチビ男!』
「なっ………「はいストーップ。うるさいから。那琉も、静かに持ってって貰え?」
佳祐が私と夕季の間に入り込み、子供に言い聞かせるように言った。
おとなしくなった私の頭を玲が撫でながら別荘に向かって歩き始めた。

