姫はワケあり黒猫様






「もう行くけど、いいか?」




玲が私たちを照りつける太陽に目を細めながらそう呟く。



船の甲板には響と夕季、紅羅と優が居る。




優以外は楽しそうだけど優は不機嫌そうに腕を組んで立っていた。




首を傾げてその光景を見てるとクスクスと佳祐が笑って私の隣に並んだ。




「優な、あの3人一緒にしておくと面倒になるから見張り役。」



どうやらジャンケンに負けたらしい優はむすっとして拗ねていて、幼稚園の喧嘩後の男の子を連想させた。





佳祐と2人で笑ってると、運転席で何やら相談していたらしい遠矢と玲は運転する部屋から出てきて私達の所に来た。



「バカ3人はまだ何もやってない?」





まだ。



まだって……何かやる前提かよ。




「あぁ、優が役目を果たさない気もするけど」



「……だね」




笑った遠矢は優を見て苦笑した。




「那琉~!」