私の姿を目に移したら目を見開いた。
「早ぇな」
『ふふん』
得意げに笑うと頭を軽く叩かれた。
『んにゃっ?!
いった!玲のバカ!』
「どっちが悪いんだよ?」
意地が悪そうに口角をあげて笑う玲にぐぅの音も出ず黙り込む。
『皆もう準備出来てるの?』
「もう船のところに居る」
『何だ、つまんない』
むぅ、と頬を膨らませるとその頬に手を添えられた。
「……俺じゃ、嫌か?」
どことなくさみしげな雰囲気を出す玲に心臓が大きく脈打った。
な、に。
『、そんな訳じゃ…』
「……那琉」
玲は私に顔を寄せてきた。
うっかり目を見開くばかりで何も出来なかった。
ちゅ、
小さく鳴ったリップ音と触れた温かく柔かいモノに頭がシャットアウトされた。

