姫はワケあり黒猫様






『ごめん、成音ごめん。



マジでごめんなさい』





「いや、今まで仕事頑張ってくれてたから。



ありがとう」




成音は微笑みながら私の荷物の入ったバッグを差し出してきた。




『あー、大部分は終わったのにぃぃぃ』



「クス、しょうがないよ。



後はやっておく。」




クスクスと笑う成音はスーツの上着をイスに向かって投げた。




おぉ、カッコいい。



キラキラと目を輝かせると成音は不思議そうに私の頭を覗き込んでたけど。




『旅行終わったらすぐに来るから!』




「う、ん」




眉を下げながら笑って手を振ってくれた。




『じゃーね』



「楽しんで」という言葉を最後に部屋を出て下に向かった。







私が出てちょっとしたらいつもの車から玲が出てきた。