姫はワケあり黒猫様



遠矢side





「夏休みなんだよ⁈


楽しまないと損じゃんかぁ~」





「那琉の迷惑ぐらい考えろよ」



呆れたような表情を浮べる佳祐とタバコをぐりがりと潰す響。




流石に心酔しすぎでしょ、全員。




まぁ、俺もそのうちの一人なのかもだけど。


「いやいやいや、何か暇じゃん、華がないといいますか…」



「んなの知るか」




那琉が居ないこの空間は少しばかり空気が重い。




「あー、那琉の笑顔がみたい」




「キモイ。マジキモイ」





「やめて、何か傷つく」





紅羅は涙を目に溜めてソファの上で蹲った。





まったく、今攻められたら一溜まりも無いね。