「那琉、旅行の予定なんだけどー」
突然遠矢がそう切り出してきてそれに少し現実を垣間見た。
『あー…
あのさ、私旅行の3日間以外倉庫来れない…………』
「えー?!何でぇ?!」
悲しそうに大声をあげた紅羅に罪悪感が芽生えるが、こればっかりはしょうがない。
『ごめんね、ちょっとした用事で…』
「…………わかった。
でも、3日間だけは皆で楽しく過ごそうね?」
遠矢はニコッと笑ってパソコンに何やら打ち込んでいた。
夕季もそれを横から覗いてきょときょとと目を画面に張り巡らせていた。
「…………忙しいのか?」
玲が隣からそう聞いてきて、それに苦笑しながらうん、と頷いた。
「……忙しくても水分はこまめに取れよ」
あんたはお母さんか。
クスクスと笑うと玲は少し顔を赤くして私の頭を小突いた。
『ありがと。
旅行のことは、よろしくね?』
「あぁ。
気にするな。楽しむ為に用意したんだから」
微笑んだ玲はとても綺麗で少しどきっとした。
「那琉!小島には海があるから水着持ってくるんだよ!」
『えー、肌焼けると痛いからやだ』
「日焼け止め塗ってあげ『いらん』
危ない。
何となくすごい約束するとこだった。
皆でそんな話で盛り上がっているとあっという間に時間はすぎるモノで。

