姫はワケあり黒猫様






倉庫は相変わらず賑やかでたくさんの人達と挨拶を交わした。




それを満足気に玲が見ていたのは私も確認できたが、意味がわからなかった。





「那琉~」



部屋に入った途端涼しい冷気と温かいモノが肌を纏った。






『紅羅、暑いよ』




「部屋寒いくらいだもん~」





紅羅は可愛らしいけど、私はさっきまで外だったから暑いんだよ。





「ほら、那琉嫌がってるでしょ」




遠矢が子供に叱るように言うと紅羅は渋々私から離れた。





『あれ?佳祐と夕季は?』





「ん?今日バイクで走り行ってるー。



クッソ暑いのに馬鹿だよね」




ケラケラ笑って2人を貶す響が、少し悪魔のように見えた。







暫くはくだらない話を長ったらしく話して、佳祐と夕季が帰ってきてからは最早どんちゃん騒ぎだった。