「………ヒラモトさん…」 茶髪の背中でヒラモトさんとやらはわからないが、この低い声がヒラモトさんの声だとは何となくわかった。 「………雷人、出てけ」 「………今、そちらにお連れしようと…」 「出ていけ」 低い威圧感のある声に肩を震わせると雷人と呼ばれた茶髪は唇を噛み締めて私の腕を離して出て行った。 『………』 俯いたままにした顔を上げられないのは、なぜだろう。 恐怖? それも、合ってるかもしれない。 「………那琉」